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ご挨拶

代表ご挨拶

第十次中長期経営計画(Value creation)

2025年(設立第22期)共生 の年

2025年 4月 1日
株式会社ジイトップ 代表取締役 井上幸則

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 先ず振り返りますと、2024年度は、介護保険制度改正がありました。多くのサービスがプラス基調の報酬改定となる中で、当社サービス種別の多くを占める訪問介護は、2024年4月から基本報酬が2%以上下がるという幕開けで、さらに11月からは、同一建物減算の割合が2%拡大するという、厳しいものでした。
 そのような中、介護職・看護職・相談員や計画作成担当者・サ責やリーダー・事業所、エリアの管理職・居宅ケアマネ・施設スタッフ等それぞれが、より魅力的で利用頂きやすいサービスを目指すとともに、サービスの枠組みの変更、入居促進などに取り組みました。

 さて、2025年度のテーマは「共生」。今年度は、これを基に将来に亘って求められる介護会社としての具体的な活動を展開していく年です。
 チームで介護の質を向上し、収益性とスタッフの処遇を両立するために、これまでチャレンジしていないサービス体制を整えて報酬算定を行う、生産性の視点を取り入れた業務の見直しを行う、介護保険外サービスの拡充で、より個別性の高い要望を叶えられるようにする。そのためには、これまでの枠組みを一旦外して、ご入居者様本位の視点で再編することが必要になることもあります。

 そして、これらをより効果的に行うため、先ず私たちが、そもそも何のために介護事業に携わっているかという目的を改めて共有したいところです。
 真永グループは事業理念の中で 「事業活動を通じて、ご縁を頂いた「人」と「街」と「地域」に『笑顔』と『元気』を提供する」と謳っています。ジィトップの介護事業は、人や街、地域の笑顔と元気のためにあるのです。毎日の介護で一人ひとりが培った、互いの顔が見え、継続を前提としたコミュニケーションや介助技術は、様々な人が笑顔で元気に暮らす未来館の周辺地域にも、確かに活かすことが出来そうです。

 地域との関りまでを見据えてチャレンジする進化や変化を伴った活動には、これまで培った“ジィトップらしさ”を「強み」として活かす方が効果的です。ジィトップの人や組織を活かした取り組みは、日頃お世話になっている方々をはじめ、今後新たに関わって頂く人にも、実現可能性が高く、より安心でき、魅力的な活動と感じて頂けるのではないかと思います。
 これまでの各所での対話を思い返すと、ジィトップは、多少お節介でも、“声を掛け合って人を内包する”ことを大事にしようとしてきたのではないでしょうか。また、個性は当然違っても、スタッフは“人と人との関わり”の中で揺さぶられ、温かさを感じる人が集まっているのではないでしょうか。そして、そのような人や組織を活かすには、次の「3つの軸」を大切にして活動を展開するのがよいと考えます。
 先ず1つ目には、培ってきた介護観や専門性を活かすための、
 「互いに会話を楽しみながら必要な支援が通い合う介護環境」
 2つめは、約20年にわたって築いてきた組織形態を活かし、
 皆が安心で効率的な運営を行うための、
 「複数拠点の利点を活かす知恵と知識の共有と協力」
 3つ目は、ジィトップの人が活躍し、強く、ポジティブな組織をつくるための、
 「対話を重視し、介護の価値を高める組織づくりに皆が参画できる風土」です。

 これまでも度々お話ししていますが、様々な状況で様々な想いを胸に介護を受けられる、その一人ひとりに寄り添い、とても穏やかで柔軟な介護を行う介護職として自身を磨けば、その介護職が将来に亘って求められ続けることは間違いありません。
 そして、切れ目のない生活を支える私たち介護事業者には、そのような介護職が連携し、介護を必要とされる方が安心して生活できる支援をする体制を築くことが求められます。これは、介護保険の目的である「介護を必要とされる高齢者が、尊厳を保持し、自立した日常生活を営むことができる」に通じるところです。
 そして安心は、楽しもうという気持ちを生む。私たちは、先ず安心のサービスを届けるという役割をしっかりと担い、その上で、介護が必要になっていても「楽しいね」とか、「便利だね」ためのサービスを届ける、そんなビジョンを描きましょう。

 ジィトップの人や組織を活かしながら、これまでのやり方にとらわれることなく提供できるサービスを拡充することで、介護を通して、多様な一人ひとりが尊重され、活き活きと生きやすい地域の広がりに確かに貢献していくことができます。